この記事の要点
稼働率は目標値ではなく、損益の分かれ目から逆算して置きます。分かれ目より15ポイント以上高い前提が必要な物件は、条件が厳しいと考えます。
収支計画をつくるとき、いちばん結果を左右するのが稼働率です。そして、いちばん願望が入りやすい数字でもあります。
目次
目標ではなく、分かれ目から置く
「稼働率70%を目指す」という置き方をすると、計画が目標の言い換えになります。先に確かめるのは、何%を下回ると赤字になるかです。
48%
例:家賃15万円・清掃1.2万円/回・平均単価1.4万円の場合の分かれ目
分かれ目より15ポイント以上高い稼働が必要な物件は、条件が厳しいと考えます。
分かれ目が45%の物件と、65%の物件では、必要な運営の精度がまったく違います。65%が分かれ目の物件は、繁忙期を外すとすぐ赤字になります。
余裕をどれだけ見るか
実務的な目安として、分かれ目より15ポイント以上高い稼働を前提にしないと成り立たない物件は、条件が厳しいと考えます。
- 分かれ目45% → 想定60%:15ポイントの余裕。多少の落ち込みに耐えられます
- 分かれ目60% → 想定65%:5ポイントしかありません。1か月の不調で赤字に転じます
季節の振れ幅を、年平均で隠さない
年平均60%でも、内訳が「繁忙期85%・閑散期35%」であれば、閑散期は毎月赤字になります。年平均で黒字なら問題ないというわけではありません。いちばん低い月を、資金繰りで越えられるかを確かめます。
最初の3か月は、低く見込む
掲載直後はレビューがなく、上位に表示されにくいため、稼働は上がりにくい傾向があります。最初の3か月は想定より20ポイントほど低く見込んでおくと、資金の見立てが崩れません。
記載の数値は一般的な目安であり、物件・地域・時期によって変わります。実際の判断は、ご自身の条件でご確認ください。
